歪んだ愛情



私の子の名前は、ルキ

どこにでもいる、普通の男の子


ルキの目は、ずっと前に死んでしまった私の夫にそっくりだった

どこか寂しそうで、健気な人だった


ルキは立派に夫の遺伝子を受け継いでいた

ルキは、私のもの…私のものだ


「ルキ、あのね、私あなたのこと、好き」

「お母さん、僕も大好きだよ」


「ルキ、違うの…」

私は、ルキの頰に手を乗せる

そして、口を重ねた


「違うのルキ、好きってこういう事…」

「どういうこと?」

ルキはキョトンとした

そうだ、まだルキはそこまで大きくない

まだ分からない

なら、私がルキの一番になる…

だって、私の子だから、何しても構わないよね?


ルキは私の子

私の大切な子供

たった1人の家族

あの子をどこへも行かせない


「ルキ、本当に私のこと好き?」

「お母さん、大好きだよ」


「そう、なら、どこへも行かないで」

「お母さん、どういうこと?」

ルキは何も知らない子猫のような顔つきでキョトンとしていた


「違う人の元へ行ったらね」

私はルキの首元へ両手をやり

そして、細いルキの首を締め始めた


ルキが呻き声を上げている


楽しかった

ルキが苦しんでる姿を見て

どんどん自分のものになっていく実感が下から


「もし、違う人の元へ行ったら、こうするから」

お母さん、分かったから、行かないから!


ルキが泣きながら苦しそうに言葉にならない声で言った

私は首から手を離した



それから私はルキとの奇妙な関係を持ち始めた

ーーーそれからーーー



「お母さん、俺ね、こんなに大きくなったんだよ」


ルキは男の子の中じゃ背は低い方だ。でも、私よりは確実に大きくなっていた。

いや、ルキはもう、少年ではなく、男なのかもしれない。


「お母さん、愛してる」


今まで、私からルキを襲っていた

全てを奪っていた

でも今は

私は、狩られる方になっていた

怖くなった

ルキが、私より、大きくなった


ルキは、私を床に押し倒した後、私の首を締め始めた


「ルキっっそれは、やめて、、ゔ」

「お母さん、好き、好き、愛してる」


やめて、ルキ、やめて、違うの、そうじゃない


私がいけなかった、私が全ていけなかった、ごめんなさい、神様、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい


ルキはあれよという間に私の服と下着を脱がし始めた


バチが当たった

私の思うがままに育てたから

ルキの感情が狂ってしまった

私のせいだ


私が、夫の姿を忘れられなかったから

ずっとずっと、夫を待っていた

愛していた

それが、こんなにもいけないことだったなんて

なんて理不尽なの

神様

私は死んだほうがいいです


「ルキ、それは、待って」

ルキが私の中に入ってきた

ルキはもう私の言うことなんて聞いてなかった

私の服も髪もボサボサになっていた


私………私は…………


そこにナイフが落ちていた

そうだ、これで、全てを終わらせよう

これは、私とルキの代で終わらせなければならない


私はルキのお腹にナイフを刺した

血がビチャッと飛び散らかった


ルキは悲鳴をあげていた

お母さん、こんなにも愛していたのに…とオロオロし始めた



私も、これで死ねる…

一緒に死のう



ルキ、産んでごめんね


愛してた…….…