取り残されていく


「私はね、加害者になるの。人をね、殺しまくるの。そうしないと、世界は平和にならないから。」

そこまでして世界を平和にする必要ないんじゃない?自分を犠牲にしてまで。

「犠牲?違うよ。私は、自ら救われる為に私の身体を使って、魂を解放するの。」

でも、君のやっている事は、他の誰かの不幸でもあるよ。

「何も分かってないね、綾桐くん。」

「私より、よっぽどタチの悪い肉片なんて沢山いる。それはどういう肉片かわかる?」

ううん。

「法律で守られてる、ウイルス。」

「自分は社会的に何も悪くない癖に人の心を灰色に汚していくんだ。無から憎しみは生まれ、そして、歯車はまわりまわってまた違う人の心を汚していく。」

「私の傲慢である事はわかってよ。でもだったら、それを意味のあるものに変えてみせる。0には出来ないけど、100から99にできるならね。どんな手段でも成し遂げてみせるんだ。」


「でも、綾桐くん。」


「あなたには、強く生きて欲しい。」

「きっとこの先もずっと、理不尽な事は沢山待っているけど…」



強く、生きて………。