おまじない


星が消えていった

もうすぐ街が騒ぎ出す

僕は今日も生き延びてしまった

憐れな生き物さ


透明の向かい風を感じる

足が重くなる

淀んだ空気は

僕をどんどん置き去りにしていく


いいか 今日くらい

おまじないを心に刻んで

逆向きに走っていこう

呪いに変わってしまう前に

風の終わりを目指して

走っていく

また星が一つ 空に浮かび上がった

僕の存在が消えてしまう前に

僕が僕であると知りたいから

ずっと ずっと 走っていく