桜の花びら 君の色


灰色のガラクタの街に

1枚の桜の花びらが舞い降りた

今日も僕たちは生きて死んで繰り返す

桜は再び眠りに着く

輪廻を渡る蝶々

一本の道が揺らぐ

自転車は自転を繰り返す

季節も一緒に自転を繰り返す

今日も自転車を漕いでいくよ

繰り返した果てに

君が待っていればいいな

桜の花びら

君の色


キュア キュア ベイベ


朝 いつものように 目が覚めた

冷たい壁広がる ルーティン

ああ 今日も生き延びてしまったんだ

ただひたすらに暇が怖いのさ

常に心が空っぽなの

重症の領域に達した妄想にも飽きた

神さま 僕の生きる意味 教えてください


虐められていた頃の方が良かった

まだ暖かかったの

誰にも相手にされないことは

透明のナイフで殺されてるようなものなの

それでも僕が幸せに見えますか

あの子よりマシでしょなんて 言えますか

そうですか

なら 飛び降りてみせるよ

神さま 見ててくれ

きっとこれが 僕の生まれてきた意味

どうしようもなく 惨めな人間さ



デンジェラス世界


白い壁に 僕の血で描いた

デンジェラス世界

あの頃はまだ 大丈夫だと

心のどこかで思ってたんだ

バカみたいだよね


女の子が叫んでる

女の子が泣いている

雑音の中で感じとった

君のテレパシー

ぐちゃぐちゃになってる君のところへ

僕は走っていく


世界を恨んじゃいないさ

ただ僕みたいなモンスター産んで

何がしたかったのさ

叫んでただけなんだ

ここにいる 僕はここにいると

でも死ぬしかなかった

それでしか存在する方法

見つけられなかったんだ




わたぐも


くじらさんも イルカさんも 龍さんも

生まれては 崩れて消える

そしてまた違う生き物に生まれ変わる

それを繰り返す

おおきなわたぐも

一瞬のいのち

果てしない空を渡り 繰り返す

永遠の輪廻



世の中が揺れ動いているんだ

一つ一つの器が

大きな歯車を動かし

そして狂わしていく

あなたの拒絶が

やがて大きなものを生み出し

動かし

壊され

破滅する

でも自分自身を傷つけてたら

世界はきっと自殺波動で蠢く

彼方此方で自殺の波動が揺らぐ

何処に行っても正解は存在しない

不確かでぐにゃぐにゃの世界

人の眼差しで黒く濁っていく

世の中は揺れ動く

何もないところから

それは始まる





私は濡れたコンクリートの上

水で蛍光灯の光が反射するコンクリートの上

そこに立っている

存在していることのおぞましさを感じている


一歩外に出るとそこは

私の身体全てが冷たい空気と触れ合う

指先まで、空気が触れている

冷たい粒子の羅列が自分の肌と触れ合う

とても生々しかった

初めて自分が存在していると感じた

凄く、重々しかった

赤い肉片が重なり合って一つの生き物として存在している

肉片と肉片を積み重ねて、生き物の形をしている

この世界の在り方はとても適当で、自分という存在に違和感を感じていて、景色はいつなんどき歪んで見える


粒子が淀んでる

大地が眠りに着こうとしている

地球の静寂を感じる

そろそろ秋なんだ




共犯



僕は君の身体に傷をつけた

沢山の傷をつけた時

君はにっこり笑って力無く

「共犯だから」

という


それを聞いて僕はいつもゾクっとする

また何度でも虐めたくなる自分がいる

全部君が悪いんだ


カッターナイフで君の身体に傷を切り刻んでる時

ひたすら苦しそうに涙を流しながら叫び声をあげる君

でも、それを押し殺そうと必死でぐちゃぐちゃになってる君

それでも決して「やめて」とは言わないんだ

僕は興奮してアドレナリンが止まらなくなる


君が辛そうで、面白いから


終わった後、君は僕の横でぐったりなるんだ

君はいつだって僕に縋っている


もう僕なしじゃ生きられないってね