水色。

水色。

水色。

水色。


桃色が霞む、淡い水色。


何処を歩いても、どの建物に入っても、その水色はいつ何時、オーロラのように浮遊している。


溢れる水玉はプカプカと、弾けることもなく上へ上へ湧き上がる。


全てが最初に戻る。

全部全部、新しくて新鮮。


水色。



それは、夏が近づいてることを教えてくれるのだ。