最後のページ


赤く燃え上がる隕石が飛び込んで来た

街行く交差する人々

あちこちからざわめく声

まるで邦画みたいに揺らぐ世界


限られた世界を浮遊する

終わりのある自由を敬愛する

今日も僕は生きた幽霊


ねぇこの世がもし

この世界が本当に消えてしまうなら

なんて馬鹿みたいだったのだと

一度でも笑ってみたかったのに


僕の行く道を照らして

帰れないように

戻れないように

宇宙船のような

一方通行の道を見つけたかった


赤く燃え上がる世界は

神秘的で綺麗だった

一瞬の幻

僅かな物語