私は濡れたコンクリートの上

水で蛍光灯の光が反射するコンクリートの上

そこに立っている

存在していることのおぞましさを感じている


一歩外に出るとそこは

私の身体全てが冷たい空気と触れ合う

指先まで、空気が触れている

冷たい粒子の羅列が自分の肌と触れ合う

とても生々しかった

初めて自分が存在していると感じた

凄く、重々しかった

赤い肉片が重なり合って一つの生き物として存在している

肉片と肉片を積み重ねて、生き物の形をしている

この世界の在り方はとても適当で、自分という存在に違和感を感じていて、景色はいつなんどき歪んで見える


粒子が淀んでる

大地が眠りに着こうとしている

地球の静寂を感じる

そろそろ秋なんだ