何度でも


痛い…

でも幸せ


君をこんなにも感じるから


痛い、痛い、痛い…

でも、幸せ


君をこんなにも感じることが出来るから


俺は、君を感じる為に生きている

この手も、目も、足も、鼻も、耳も、心も身体も全て、君を感じるためのもの


ねぇまた君は俺を傷つけるの?

傷つけて優しく抱きしめて、そして、突き放すの?

ねぇどうしていつも、遠くにいるの?

届かないよ

何度傷つけられて、オモチャにされても、君のものにはなれないの?


でも、それでも、それでも、いいんだ

一度でも触れられたら、それだけで

生きていけるんだ

また明日も生きようって思えるんだ



共犯



僕は君の身体に傷をつけた

沢山の傷をつけた時

君はにっこり笑って力無く

「共犯だから」

という


それを聞いて僕はいつもゾクっとする

また何度でも虐めたくなる自分がいる

全部君が悪いんだ


カッターナイフで君の身体に傷を切り刻んでる時

ひたすら苦しそうに涙を流しながら叫び声をあげる君

でも、それを押し殺そうと必死でぐちゃぐちゃになってる君

それでも決して「やめて」とは言わないんだ

僕は興奮してアドレナリンが止まらなくなる


君が辛そうで、面白いから


終わった後、君は僕の横でぐったりなるんだ

君はいつだって僕に縋っている


もう僕なしじゃ生きられないってね



僕の身体



不自然に綺麗に並ぶ僕の腕の傷跡

今日も彼に会うんだから

身だしなみはちゃんとしなきゃ、ね


君を求めれば求めるほど

腕の傷跡は増えていくよ

「i miss you」

心と腕に刻みつけるんだ


君は僕を優しく嗜んで

そして冷たく突き放す

そんな彼に僕は虜になる

嫌われたくない、見放されたくない

その為ならなんだって我慢できる


だってそれは彼からもらった傷だから


まるで麻薬を吸ってるみたいなんだ

彼に支配された僕の身体と心

全て彼で満たされてる

だからもうどこにも行かないで

あなたが消えてしまったら

心の穴が大きすぎて

どう生きていけばいいか分からないよ

だから、今より沢山、傷つけて

めちゃくちゃにして、ぐちゃぐちゃにして

切り刻んで




君に触れて



私は教科書を黒く塗りつぶした


そして、逃げる

現実から、世の中から、世界から

今まで築き上げてきた私の道理が邪魔をする


愛なんちゃ求めてない

お金なんか求めてない


あなたと私は体だけの関係

肌と肌が触れ合うたび傷が増えていく

もどかしいのか、心がチクチクする

でもそれでもまだ傷を付けていくよ


その場だけの感情が、確かなもの

暖かい湿った肌が重なる

温もりを感じる

生きてていいのかなって思える

毎日襲って来る虚無感にこの瞬間は耐えられる


悲しかった

まだ自分の中で正直な感情が残っていたから

重ねていく罪

消えない傷

何処かで報われないかって期待しちゃうけど

でもそんなことないって分かってる


あなたの声に愛着を覚えそうになる

だから、せめてその心は奥にしまっておく

もう二度と取り出せないように

あなたと会うのは最後にする


さようなら

さようなら





虐められている自分に酔っていた…?

自分を傷つけて酔い痴れていた…?

どれも少しずつ違う気がする、けど

……けど


私は少しだけでも、生きている価値があったのだろうか

彼は、こんな化け物の私を、普通の女の子として扱ってくれた

空を眺めても、空だと気づかせてくれた

花を眺めても、花だと気づかせてくれた

これは、全部彼がくれたものだ

いつも1人だった気がしていた

孤独だった気がした

でも、そうじゃないって、彼は教えてくれた


何処かで人間を捨てきれない自分がいた

何処かで人間の感情がまだ残っていた

だから、まだ諦めることが出来なかった

でも、もういいよね…

私は救われない

もう分かってるから


せめて最後は、彼のそばに居たかった

でも、迷惑かけたくないから


ありがとう


君からもらった傷は一生モノ



きみからもらった傷は

僕の一生モノ


この傷を、眩しく霞む空で馴染ませても

なぜかもっと傷は痛くて沁みる


こんなにも愛おしいよ

きみからもらった傷

この傷なしでは生きていけないよ

この世のもの全てが愛おしいよ

僕1人では抱えきれなくて

いつかパチンとシャボン玉のように呆気なく消えてしまいそうだ、何もかも

だから、僕は僕を傷つないとやっていけない


きみからもらった傷だけは

確かなものだよ

この世の全てが消えてしまっても

傷だけは残るよ

愛おしいくて抱えきれないよ

君からもらった傷


僕は僕が消えないため

この目で分かるように印という名の傷付けるよ

傷だけは確かなものだよ


君からもらった傷は

一生モノだよ


大事に大事にできるかな

消えないようにもっと深く深く自分で彫るよ

赤い液体が邪魔をする

ベトベトして滑っちゃう

僕が僕として死なないために

僕の体が死んでしまっても、本当に僕が僕として死なないために



歪んだ愛情



私の子の名前は、ルキ

どこにでもいる、普通の男の子


ルキの目は、ずっと前に死んでしまった私の夫にそっくりだった

どこか寂しそうで、健気な人だった


ルキは立派に夫の遺伝子を受け継いでいた

ルキは、私のもの…私のものだ


「ルキ、あのね、私あなたのこと、好き」

「お母さん、僕も大好きだよ」


「ルキ、違うの…」

私は、ルキの頰に手を乗せる

そして、口を重ねた


「違うのルキ、好きってこういう事…」

「どういうこと?」

ルキはキョトンとした

そうだ、まだルキはそこまで大きくない

まだ分からない

なら、私がルキの一番になる…

だって、私の子だから、何しても構わないよね?


ルキは私の子

私の大切な子供

たった1人の家族

あの子をどこへも行かせない


「ルキ、本当に私のこと好き?」

「お母さん、大好きだよ」


「そう、なら、どこへも行かないで」

「お母さん、どういうこと?」

ルキは何も知らない子猫のような顔つきでキョトンとしていた


「違う人の元へ行ったらね」

私はルキの首元へ両手をやり

そして、細いルキの首を締め始めた


ルキが呻き声を上げている


楽しかった

ルキが苦しんでる姿を見て

どんどん自分のものになっていく実感が下から


「もし、違う人の元へ行ったら、こうするから」

お母さん、分かったから、行かないから!


ルキが泣きながら苦しそうに言葉にならない声で言った

私は首から手を離した



それから私はルキとの奇妙な関係を持ち始めた

ーーーそれからーーー



「お母さん、俺ね、こんなに大きくなったんだよ」


ルキは男の子の中じゃ背は低い方だ。でも、私よりは確実に大きくなっていた。

いや、ルキはもう、少年ではなく、男なのかもしれない。


「お母さん、愛してる」


今まで、私からルキを襲っていた

全てを奪っていた

でも今は

私は、狩られる方になっていた

怖くなった

ルキが、私より、大きくなった


ルキは、私を床に押し倒した後、私の首を締め始めた


「ルキっっそれは、やめて、、ゔ」

「お母さん、好き、好き、愛してる」


やめて、ルキ、やめて、違うの、そうじゃない


私がいけなかった、私が全ていけなかった、ごめんなさい、神様、ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい


ルキはあれよという間に私の服と下着を脱がし始めた


バチが当たった

私の思うがままに育てたから

ルキの感情が狂ってしまった

私のせいだ


私が、夫の姿を忘れられなかったから

ずっとずっと、夫を待っていた

愛していた

それが、こんなにもいけないことだったなんて

なんて理不尽なの

神様

私は死んだほうがいいです


「ルキ、それは、待って」

ルキが私の中に入ってきた

ルキはもう私の言うことなんて聞いてなかった

私の服も髪もボサボサになっていた


私………私は…………


そこにナイフが落ちていた

そうだ、これで、全てを終わらせよう

これは、私とルキの代で終わらせなければならない


私はルキのお腹にナイフを刺した

血がビチャッと飛び散らかった


ルキは悲鳴をあげていた

お母さん、こんなにも愛していたのに…とオロオロし始めた



私も、これで死ねる…

一緒に死のう



ルキ、産んでごめんね


愛してた…….…