テレパシー


荒れ果てたこの星は飽きたから

宇宙の先に行ってみたくて


何億光年先で一人

僕と同じテレパシー感じて

君はとち狂ってた

僕は勝手に嬉しくなっちゃって

錆びた毎日の中

君からの電波だけを頼りに

自分の命繋いでいた


そんな僕らの関係は

あまりに適当であやふやで

いつしか単純に

呆気なく消えてしまうことも

心のどこかでは分かってた

何も意味なんてない

それだけで良かったのに

僕が僕でありたくて

君が君でありたかったから

自分たちの正義のもと

傷つけたり傷ついてしまったり


これは全部夢だったの

分かり合うとか

最初から何も無かった

何もかも幻だった

僕らはずっと独りぼっち

だから僕の命を繋いでいた糸

君と僕を繋いでいた

僕の心の最後の一本の糸

君が切ってしまう前に

消えてしまう前に

僕は切り落とした

積み上げてきた積み木は

また全部崩れてしまった


さよなら

そこには何もなくて

何も意味はなくて

僕はねまた

自分の弱さに泣いてしまうけど

また0から積み木を建て直していくんだ







夕暮れに置いていかないで


ねぇ、いつからだろう

私の時間だけ

夕暮れで時は止まってまま

ねぇ、あなたはもう行ってしまうの


私は夕暮れに置き去り

世界は暗くて寒い夜が来て

そしてまた日が昇る

もう耐えられないの

太陽が世界の大地をいろんな色に染め上げる

決められたように繰り返す

でも私だけ永遠の夕暮れから出られない

お願いします

私を置いていかないで


私はついていけない

この世界に

この時間の流れに

夜は怖い

夜は寂しい

でもここも虚無

私には居場所がないの

また日が昇れば

また夕暮れがやってきて

恐ろしい夜がやってくる

そしてまた日は昇る


眩しい空は嫌いだ

直視できないの

希望なんて私には不釣り合いなんだ

だから絶望するだけなの

自分から絶望を背負いたいわけじゃない

一番怖いのは何もない事


変化していく時間

変化していく色

変化していく空

変化していく大地

そして、人は変わっていく生き物


私は出られない

永遠の夕暮れから踏み出せない

いつか踏み出す拒絶すら感じられなくなったら

私は私ではいられない

そのままでいい

変わらないままでいい

でもこのままではいられない

だから

透明になって

その先へ

消えていく





変化



人々は地面に根を張り

狂った季節は僕を疎外する


僕だけ変われなかった

何もかも過去に置き去りにしてきた

そして皆んなは去っていく

何事もなく変化していく

街も人もこの世界も季節も空も大地も


僕には何も無くて

内側も外側も、何も無くて

ひたすらに何もかも怖くて

変わりたくなかった

変わりたかった

でも、変わりたくなかった


ひたすらに叫んでた

胸の内に秘めて

心臓を握りしめて

無理矢理握り潰して

感情殺して

それでも

叫ぶことやめれなかった


ねえ、誰なの

僕にこの世界を教えたのは

知りたくなかった

生まれたくなかった

知らない方が良かった

消えてなくなれれば良かった




僕の存在価値


あのね 海に溺れてる子犬を拾ったの

そしたら いろんな人を傷つけてた

きっとそれが 僕の存在価値


何回転生したって 僕は変わらない

死ぬためだけに この世に生殖される

きっとそれが 僕の存在価値


ピリオドを打ちたい

そんなことは許されない

悪い夢は終わることを知らない

生きることそれこそが 僕のカルマ


世界が終われば解放されるものなら

僕は宇宙の先を目指す

生きるもの全てから 自分という存在を消すために

輪廻を駆ける蝶は言った

それがお前がこの世に生まれた理由なのだと

きっとそれが 僕の存在価値


傷つけたいなら傷つければいい

殺したいなら殺せばいい

僕は何も恨まない

身体も心もぐちゃぐちゃに引き裂かれたら

やっと自分を受け入れられるんだ

だってこれが"僕の存在価値"





作品の中の好きな言葉③


だんだん分かってきたのさ

見えない場所で作られた波に

削り取られていく命が


歩き出せクローバー/スピッツ



きっと僕ら

導かれるままには生きてゆけない


君が思い出になる前に/スピッツ



らしくない自分になりたい


1987→/スピッツ



骨の髄まで愛してよ

僕に傷ついてよ


惑星のかけら/スピッツ



ひとは、変わってゆくことが悲しいんじゃない。変わらなければ生きていくことが出来ないことが、寂しいだけなんだ。


国崎往人/AIR



坂東の居る世界で生きていきます。


野ブタをプロデュース/野ブタ



さびしさは鳴る。


蹴りたい背中/綿矢りさ



今ここで自分が描かなければ、誰が描くんだろう。


手塚治虫



勝手な解釈を、俺はああいうミーハー女子どもが大好きだ。


草薙直哉/サクラノ詩



不条理仕方ないなんて

いつまで言えるのか

どれだけ諦めれば気がすむのだろう

笑える


asphyxia/co chu nie



完璧な空想よりも君のいる現実の方がずっと好き


さよなら恋人またきて友だち/宮内カナエ



愛されなくても愛したくて

愛すれば愛されたくなる


涙の理由/栗林みな実



ルールは俺


加藤純一





秘密の花園


ここはね、秘密の花園。黄昏時に現れる幻のような場所。君もここにいるって事は…そういう事なんだね。

ここは、大人は見つける事が出来ない。子供も見つける事が出来ない。僕たちみたいな、そう…どっちにも属する事が出来ない人が行くことが出来るんだ。

きっと僕たちみたいな人は現実に居場所がなくて、心の行き場がなくて、ひたすら、寂しくて、ひとりぼっちなんだ。

だから、真似事をする。器用に生きてる人のような、愛される方法。愛する方法。


あのね、秘密の花園には法律が存在しないんだ。黄昏の時間、その時間帯だけ、僕たちは解放される。多分、世界中でここだけ。何してもいいんだよ。思う存分喚いたり、嘆いたり、泣いたり。同性とセックスしたり、ドラッグ吸ったり。現実世界で制限されてることは何でも出来る。勿論、人を殴ってもいいし、ひっそりジサツしてもいい。人間を殺してもいい。だからね、禁断なんだ。

禁断だからね、…ずっとそこにはいてはいけないんだ。太陽は待ってくれないし。いわゆる『オトナ』になれなくて、ここから出られなくなっちゃう人もいる。そういう人たちはね、どうなると思う?

……食べられちゃうんだよ、怪物にね。


そうして、怪物はまた夜の世界へ帰っていくのさ。



桜の花びら 君の色


灰色のガラクタの街に

1枚の桜の花びらが舞い降りた

今日も僕たちは生きて死んで繰り返す

桜は再び眠りに着く

輪廻を渡る蝶々

一本の道が揺らぐ

自転車は自転を繰り返す

季節も一緒に自転を繰り返す

今日も自転車を漕いでいくよ

繰り返した果てに

君が待っていればいいな

桜の花びら

君の色