テレパシー


荒れ果てたこの星は飽きたから

宇宙の先に行ってみたくて


何億光年先で一人

僕と同じテレパシー感じて

君はとち狂ってた

僕は勝手に嬉しくなっちゃって

錆びた毎日の中

君からの電波だけを頼りに

自分の命繋いでいた


そんな僕らの関係は

あまりに適当であやふやで

いつしか単純に

呆気なく消えてしまうことも

心のどこかでは分かってた

何も意味なんてない

それだけで良かったのに

僕が僕でありたくて

君が君でありたかったから

自分たちの正義のもと

傷つけたり傷ついてしまったり


これは全部夢だったの

分かり合うとか

最初から何も無かった

何もかも幻だった

僕らはずっと独りぼっち

だから僕の命を繋いでいた糸

君と僕を繋いでいた

僕の心の最後の一本の糸

君が切ってしまう前に

消えてしまう前に

僕は切り落とした

積み上げてきた積み木は

また全部崩れてしまった


さよなら

そこには何もなくて

何も意味はなくて

僕はねまた

自分の弱さに泣いてしまうけど

また0から積み木を建て直していくんだ